「AI崩壊」浜口倫太郎著
2030年、国内医療機関の90%以上がAI企業HOPEの医療AI「のぞみ」を導入。7年前、HOPEの社長・西村の義兄である桐生によって作られたのぞみは、今や難病治療や診察、創薬、さらに国民の健康管理まで担うライフラインとなっていた。
桐生は、がんに侵された妻の望を救うためAIによる新薬の開発に着手。完成した「のぞみ」は新薬の構造式を導き出したが、法律の壁に阻まれ、望は命を失ってしまう。その後、現職総理の命を救ったのぞみは、一転して存在が認められ、西村らによって進化を続けた。
妻の死後、海外で暮らしていた桐生が総理大臣賞を受賞するため帰国。その渦中に突然、のぞみが暴走し、社会はパニックに。
20年1月に公開される同名映画のノベライズ。
(講談社 650円+税)