「S.O.P. 大阪遷都プロジェクト」増田晶文著

公開日: 更新日:

 難波から私鉄で十分ほどの「梅町商店街」で、富瀬はお好み焼き屋をやっている。ある日、やってきた橋場秀喜という老人が、富瀬という名を聞いて、遠い記憶を探った。富瀬の祖父と橋場は、かつて大阪市長、關一の下で、市立大学や中央卸売市場をつくるなど、「大大阪」建設のために働いた仲だったのだ。祖父の残したノートの表紙には「セント・オーサカ・プロジェクト」の文字がある。橋場はこの計画の資金繰りを担当していたという。その橋場が行方不明になった。同じアパートに住む漫才師は、橋場が当時の資金を隠しているのではないかと疑っている。

「昭和の大阪」を舞台に、大阪遷都をめざす7人がドタバタ大騒動を巻き起こす。

(ヨシモトブックス 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    一部ファンが現実逃避? 中居正広“別人疑惑”再燃…「本人すでに死亡」と考える人々が現れる

  2. 2

    いまだ雲隠れ中居正広を待つ違約金地獄…スポンサーとTV局からの請求「10億円以上は確実」の衝撃

  3. 3

    フジテレビ社員たちの怒声と悲鳴…港浩一社長“自滅会見”で窮地、大手企業CM差し止め要求相次ぎ現場はパニック

  4. 4

    中居正広は松本人志の合コンに、2003年の時点で行っていた? 気になる千原ジュニアの証言

  5. 5

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  1. 6

    兵庫県百条委メンバーの前県議が死亡、ついに3人目の犠牲者…斎藤元彦県政「誹謗中傷」放置の罪深さ

  2. 7

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  3. 8

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  4. 9

    「北朝鮮みたい」…フジテレビの会見を伝える各局のニュースが“静止画”で視聴者ドン引き

  5. 10

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言