「新型コロナ7つの謎」宮坂昌之著
感染勃発から1年が過ぎ、新型コロナウイルスの多くのことが明らかになりつつある。一方で特効薬やワクチンの普及にはまだ時間がかかるとみられ、ウィズコロナの日々は当分続きそうだ。
本書は、巷にあふれる風説に惑わされぬよう、最新の知見に基づき、新型コロナウイルスにまつわるさまざまな疑問を解説する「敵のことを正しく知る」ためのテキスト。
そもそもウイルスとはどのようなものか。ウイルスはどのようにして細胞内に入り、感染を広げていくのか。また抗ウイルス薬が働く仕組みや、PCR・抗原・抗体の各検査の違いなど。基本を解説しながら「BCG接種にコロナウイルス感染を防ぐ力があるのか」「インフルエンザにすぐに感染する子供がコロナにかかりにくいのはなぜか」などの疑問に答えていく。
(講談社 1000円+税)