<18>会社の上司が警察に相談をと
伴野真子は、制服警官に伴われ、おどおどした様子で刑事課に入って来た。分厚いウールのコートの前を閉めているのに、ひどく寒そうだ。ハンドバッグのハンドルを両手できつく握りしめていて、緊張のほどがうかがえる。
「こちらへどうぞ」
里中が自分の席の隣へ真子を誘導した。真子…
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