<73>刑事事件専門の弁護士は儲からない
三澤担当の事務員、俵藤は、まだ若い男だった。たぶん二十代の半ばぐらい。どことなく頼りなげで、海老沢は与し易しの印象を抱いた。
「三澤がいなくなった日なんだけど、彼が何をしていたか、予定を確認させてもらえますか」
三澤の部屋で二人きり……主人の不在の空間で話している…
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