<107>新藤は革連協の金を持ち出していた
三澤は目を逸らし、海老沢と視線が合わないようにしていた。海老沢はテーブルの上に身を乗り出し、距離を詰めていく。
「お前とは長い関係だ。考えてみろよ、もう二十年近くになるんだぜ。その間俺は、お前が苦労して司法試験に合格したのを見てきたし、その後の活躍も知っている。それに俺は…
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