「スイーツ歳時記&お菓子の記念日」吉田菊次郎著
お菓子は人生の行事や祝日などに食べられることが多い。例えば、秋には収穫を祝う祭りに芋や栗、カボチャなどを使って、紅葉や菊をかたどってみたりする。紅葉はただ赤くするのではなく、少し黄色を重ねて、まだすべてが紅葉しきっていない状態を表現する。
フランスでは秋にマロンが使われる。マロンを使ったお菓子の代表がマロングラッセやモンブランだが、モンブランはいつごろから作られるようになったかは、よくわからない。マロングラッセを作るとけっこうな量の破損品が出るので、それを利用して作ったのがモンブランではないか。
他に、お菓子の記念日や食に関わる守護聖人など、名パティシエがスイーツに関わるさまざまなことを解説。
(松柏社 1870円)