「食べるぞ! 世界の地元メシ」岡崎大五著
「名物にうまいものなし」といわれるが、85カ国を旅してきた著者によると「地元メシには、まずいものなし」だという。足で見つけたそんな世界の地元メシを紹介する旅と食の融合エッセー。
社会主義国のキューバは、事前に宿泊先の予約はできない。探し当てた民宿で夕食に出てきたのは「アロス・コン・フリホーレス・ネグロス」という代表的な家庭料理の煮豆ごはんだった。
食後に出掛けたバーのメニューで見つけ注文したプリンは、コーラの空き缶を半分に切った容器で作ったものだった。しかし、その味は濃厚で芳醇。特産のサトウキビが使われているからだと納得する。
他、タイの「アヒルラーメン」やセネガルの「チェブジェン」(魚入り炊き込みご飯)など、247品を食べ尽くす。
(講談社 770円)