「日本人が知らない最先端の『世界史』 不都合な真実編」福井義高著

公開日: 更新日:

 海外の最新研究を紹介しながら、20世紀の世界政治の真実を解説した、鎖国状態の日本人の歴史認識を目覚めさせる書。

 例えば1928年6月に満州の支配者が乗った列車が爆破された張作霖爆殺事件。日本の歴史学界では関東軍犯人説が通説で、中国侵略の第一歩とされることも多い。

 しかし近年、ソ連犯行説が研究者の間で有力な説になりつつあるという。その背景を示しつつ、実行犯の可能性が高いソ連の工作員の正体や、関東軍の河本大佐が犯行を自白した理由などを解説。

 他にも、ファシズム勢力による非人道的戦争遂行の象徴となっているスペインのゲルニカ空爆や、ヒトラー政権誕生を許してしまった意外な理由など。海外の最新論文から歴史の真実に迫る。

(祥伝社 935円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    一部ファンが現実逃避? 中居正広“別人疑惑”再燃…「本人すでに死亡」と考える人々が現れる

  2. 2

    いまだ雲隠れ中居正広を待つ違約金地獄…スポンサーとTV局からの請求「10億円以上は確実」の衝撃

  3. 3

    フジテレビ社員たちの怒声と悲鳴…港浩一社長“自滅会見”で窮地、大手企業CM差し止め要求相次ぎ現場はパニック

  4. 4

    中居正広は松本人志の合コンに、2003年の時点で行っていた? 気になる千原ジュニアの証言

  5. 5

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  1. 6

    兵庫県百条委メンバーの前県議が死亡、ついに3人目の犠牲者…斎藤元彦県政「誹謗中傷」放置の罪深さ

  2. 7

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  3. 8

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  4. 9

    「北朝鮮みたい」…フジテレビの会見を伝える各局のニュースが“静止画”で視聴者ドン引き

  5. 10

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言