「フィンランドはなぜ『世界一幸せな国』になったのか」岩竹美加子著

公開日: 更新日:

 北欧5カ国の一員、フィンランドは人口約553万人の小国でかつては地味で貧しい国だった。

 しかし、2000年代以降、教育をはじめ、幸福度やジェンダーギャップ指数などさまざまな分野で世界一を獲得。同国に長年暮らし、変化を体感してきた著者が、それらを実現した制度と歴史、その背後にある考え方や思想を紹介するリポート。

 教育費は小学校から大学まで無償。給食や教科書、教材も高校まですべて無償なのは、貧富の差による教育格差を広げないための政策だという。他にも働き方や住宅事情、デジタル化の実際、出産、育児、医療などさまざまな面で日本の先を行く政策を紹介。その政策の根底にある平等や人権、法の支配とともに大切にされる「ウェルビーイング」についても解説する。

(幻冬舎 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇