「検証 安倍政権」アジア・パシフィック・イニシアティブ著

公開日: 更新日:

 憲政史上最長の7年8カ月に及んだ第2次安倍政権が進めた政策と統治を、徹底的に検証したシンクタンクによるリポート。

 経済では掲げた2%のインフレ率を実現できず、展開したリフレ政策も中途で修正。リフレ派が忌避した消費増税を2回、計5%引き上げた増税政権でもあった。

 外交では日米同盟強化と対中抑止力構築、党の公約に反してTPP交渉に参加するなど貿易の自由化とルール作りに、一方で女性活躍と働き方改革、政府の危機管理能力強化、そして憲法改正などに取り組んだ。

 当事者である安倍元首相、菅元官房長官をはじめ政権の主要閣僚や官僚らへのインタビューをもとに、研究者が各政策の決定過程を明らかにしながら、統治のありようを分析する。

(文藝春秋 1265円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出