「秋篠宮」江森敬治著
2017年、秋篠宮眞子内親王の婚約が内定したが、その後の週刊誌の報道で婚約に懐疑的な視線が目立つようになる。著者の妻が紀子妃の父の研究室で副手を務めたことがあり、著者自身も毎日新聞の宮内庁担当記者として秋篠宮夫妻と交流があったことから、秋篠宮に、結婚に反対ではないのかと聞いたところ、憲法に「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立する」と書かれている。秋篠宮は立場上、憲法を守らなくてはいけないからダメだとは言えないと答えた。
著者は、秋篠宮は憲法擁護の姿勢で、戦争反対や平和問題などについても一貫した姿勢を取っていると受け止めている。
皇嗣となった秋篠宮を通して皇室問題を考える話題の書。 (小学館 1650円)