「わたしの心のレンズ」大石芳野著

公開日: 更新日:

 国内外の紛争地や被災地で、戦禍や大災害に見舞われた人々を取材、撮影してきたドキュメンタリー写真家のエッセー。

 コロナ禍によって「失業」状態に陥る中、かつて読んだ本を再読する日々。その一冊「ペスト」(カミュ著)には、若い頃に感じた哲学的思想というよりは、むしろドキュメンタリーのような側面を感じたという。写真家として、現実に打ちのめされそうになりながら取材を重ねた多くの体験を経て、読み方や感じ方が変化したのかもしれないと思い至る。

 一方で、アフガニスタンの街はずれの工場でドラム缶を叩いていた少年や、スーダンの路上で靴磨きをしていた少年など、戦乱に巻き込まれた人々との出会いを振り返り、差別や本当の共生・共存について考えをめぐらす。

(集英社インターナショナル 990円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  3. 3

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  4. 4

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  5. 5

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  1. 6

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場

  2. 7

    フジテレビ「中居正広氏に巨額賠償請求」あるか? 「守秘義務解除拒否」でウソ露呈

  3. 8

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 9

    Kōki,『女神降臨』大苦戦も“演技”は好評! 静香ママの戦略ミスは「女優でデビューさせなかった」こと

  5. 10

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ