「誘拐作戦」都筑道夫著

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「小きん」こと小島金一と、「大虎」こと大沢虎雄、そして「ブタ」があだ名の安藤稔の遊び仲間の3人は、年上の粟野と停車中の車を失敬して深夜のドライブへ。人けのない京葉道路を走っていると路上に女が横たわっていた。

 女は数時間前に繁華街でちょっかいを出したブタをフッた女だった。車を盗んだ4人は警察を呼ぶわけにもいかず立ち往生していると、対向車線からきた車が止まり、男が降りてきた。男は粟野の友人で医師免許を持つ桑山だった。桑山によると女は彼がよく知るお妙だという。とりあえず彼の家に運び込むことに。

 しかし、道中、ハンドバッグの中身から事故に遭った女はお妙とよく似た別人と判明。女が金持ちの娘だと気づいた桑山は金儲けを思いつく。

 1962年発表の名作推理小説の復刻。

(徳間書店 825円)

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