「孤高の血族」濱嘉之著

公開日: 更新日:

 仙台の清光会中東北総合病院は創立150周年を迎えた。

 婿養子に入った現院長の池田利宗がこの病院を日本でトップクラスに押し上げたのだが、次男の利雄は一族の落ちこぼれ扱いされていた。

 そんななか、伯父の幸田宗春だけは利雄に目をかけていた。利宗はアメリカやドイツの緊急救命医療システムを導入しようとしたが、個人病院では難しい。すると宗春はその任に利雄を推挙した。腹腔鏡・内視鏡手術という先端医療の導入のため、利雄はアメリカに留学する。

 落ちこぼれと目されながら、天才的経営手腕を発揮して病院とグループ企業を繁栄に導いた医師とその家族の確執を描く長編小説。

(文藝春秋 2200円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主