川上未映子氏「すべて真夜中の恋人たち」(講談社)の英語版が全米批評家協会賞にノミネート 日本人初
「2022年全米批評家協会賞」の最終候補5作品に、川上未映子氏の「すべて真夜中の恋人たち」(講談社)の英語版が、日本文学作品で初めてノミネートされた。
2020年4月に「夏物語」で国際文壇デビューを果たした川上氏は、破竹の勢いで海外ファンを獲得。きっかけとなったのは女優のナタリー・ポートマンだった。読書家として知られる彼女が自身のインスタグラムで川上作品を絶賛し、熱烈なラブコールによってオンライン上で対談も開かれた。ほかにも、コメディエンヌのエイミー・シューマーや映画監督のアルマ・ハレルなど、時代の先頭を行くハリウッドセレブにあつく支持されている。
2022年4月には、同氏の「ヘヴン」(講談社)の英語版が、英国でもっとも権威ある文学賞の「ブッカー賞」の翻訳部門にノミネートされたものの、惜しくも受賞を逃している。
今回の「全米批評家協会賞」も、トニ・モリスンやアリス・マンローなどのノーベル文学賞作家を輩出した格調高い賞。受賞作の発表は3月23日(現地時間)に行われる。