著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(7)ぼくは大きな木の洞にいたんだ

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 綾瀬が言った。

「絵描きの能力を安直に否定しないでほしいな。それより、桜はどこへ行った。城址公園の桜の森は今が盛りだぞ。ぼくは花見をしたいんだ。こんな溝の底みたいな場所から早く脱出したい」

「私もあなたも水の国から流れて来たの。海には敬意を払うべきよ。私は向こうへ送… 

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【連載】金鳳花のフール

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