「音楽は自由にする」坂本龍一著

公開日: 更新日:

「音楽は自由にする」坂本龍一著

 今春亡くなった世界的ミュージシャンの自伝。

 3歳か4歳のとき、幼稚園で初めてピアノに触れ、毎週のように弾かされたが、楽しいと感じられなかったという。同時期、夏休みにウサギの世話をしたときの気持ちを歌にするよう指導され、曲と詞を書いたのが初めての作曲だった。

 小学生になって、誘われ、乗り気ではなかったがピアノ教室に通うようになり、バッハが好きになったが、やはり練習は嫌いで、実は今でも家では練習をほとんどしないと打ち明ける。

 そんな音楽との出合いから、YMO結成と解散、戦場のメリークリスマスやラストエンペラーなど、映画音楽の創作の舞台裏まで。

 どうして音楽家になったのか自分でも分からないと語る氏が、音楽家・坂本龍一にたどり着くまでを克明に明かす。 (新潮社 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…