「あなたが誰かを殺した」東野圭吾著
「あなたが誰かを殺した」東野圭吾著
8月、別荘で過ごしている栗原朋香と両親は、恒例の山之内家のバーベキューパーティーに誘われた。集まったのは会社経営者や総合病院経営者など、いつもの顔ぶれだ。
義理でつきあった朋香たちが自宅に戻ったのは、10時半ごろだった。玄関のドアを開けようとしたら、鍵がかかっていないことに気づいた。誰かが侵入した気配はない。
その夜遅く玄関のチャイムが鳴った。朋香が両親の部屋に行くと2人の姿はなかった。玄関を開けると警官とスーツ姿の大柄な男がいて、朋香に車庫まで来るように言った。そこには何かを隠すように青いシートが置かれていた。
裕福な家族が集まる別荘地を舞台にしたミステリー。
(講談社 1980円)