「透明な螺旋」東野圭吾著
帰宅したら母が風呂場で倒れていた。母の死でひとりきりになった島内園香を支えてくれたのは、母の友人のナエさんだった。
ある日、園香の仕事先の生花店に、映像関係の仕事をしている上辻亮太が訪れ、曲のイメージに合う花のアレンジを依頼する。園香のアレンジが気に入った上辻は園香を食事に誘い、やがて園香のアパートに転がりこむ。10月に南房総沖で、上辻の銃殺死体が発見された。上辻の行方不明者届を出していたのに、なぜか園香は姿を消す。警察の捜査で、生花店に老女が園香を訪ねてきたこと、園香が上辻にDVを受けていたことが判明するが、上辻が死んだとき、園香は京都旅行中だった。
ガリレオシリーズ第10弾となる最新作。
(文藝春秋 1815円)