「三度のメシより事件が好きな元新聞記者が教える 事件報道の裏側」三枝玄太郎著

公開日: 更新日:

「三度のメシより事件が好きな元新聞記者が教える 事件報道の裏側」三枝玄太郎著

 2000年ごろまでは事件の容疑者の自宅住所の地番まで報道されたが、問題視されなかった。ところが、あそこのアパートで殺人事件があったらしいという風評が立つと周辺の賃貸物件の相場まで下がるようになり、地番を省略するようになる。

 また、風営法違反などの比較的軽い犯罪で不起訴や処分保留になりそうな場合は匿名で表記するようになった。

 11年に児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕された男がグーグルで記事を検索できないよう削除を求め、4年後、さいたま地裁は「忘れられる権利」を認めたが、最高裁は「表現の自由と知る権利を侵害する」と判示した。

 元新聞記者が報道の「読み方」を教える。

(東洋経済新報社 1650円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  1. 6

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    雑念だらけだった初の甲子園 星稜・松井秀喜の弾丸ライナー弾にPLナインは絶句した

  4. 9

    「キリンビール晴れ風」1ケースを10人にプレゼント

  5. 10

    オリックス 勝てば勝つほど中嶋聡前監督の株上昇…主力が次々離脱しても首位独走