「ビギナーズラック」今野敏著

公開日: 更新日:

「ビギナーズラック」今野敏著

 ローンで購入した愛車で横浜新道をドライブ中の島村は、周囲を暴走族に囲まれてしまう。最近、親しくなった助手席の真理を家がある茅ケ崎まで送る途中だった。暴走族に幅寄せされ、反射的にハンドルを切った瞬間、暴走族のバイクと接触して、相手が転倒。強制的に車を止められ、島村と真理は車外に引きずり出される。

 2人を近くの林に連れ込んだ暴走族は、島村の目の前で真理を暴行するため服を引きはがしはじめる。なすすべもなく従った島村は、自分が情けなくて仕方ない。その情けなさが怒りに変わり、男たちの隙をついて島村は反撃に出るが……。(表題作)

 ほかにも人気シリーズ「公安外事」の倉島が登場する「公安の仕事」など、警察小説の第一人者による初期短編集。

(徳間書店 869円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇