「署長シンドローム 」今野敏著
「署長シンドローム」今野敏著
大森署の新任署長はキャリアの藍本小百合。批判的な署員も会った途端に反抗する気をなくすほどの美人だ。
午後3時過ぎ、本部の組織犯罪対策部長、安西正が来訪した。羽田沖の海上で銃器と麻薬の取引が行われているという情報が入ったのだ。取引をしているのはチャイニーズマフィアらしいが確認が取れていない。
取り締まりのためには船艇が必要なため、WRT(臨海部初動対応部隊)を投入することに。組対係、強行犯係、公安からも要員が集められた。特殊能力をもつ新米の山田刑事も入れる。だが、馬渕課長は、隠密に捜査するべきで、前線本部をつくったら目立つと反対する。
美貌の女性署長が活躍する警察小説。
(講談社 1870円)