「雷龍楼の殺人」新名智著

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「雷龍楼の殺人」新名智著

 富山県の沖合に浮かぶ油夜島。この島に立つ外狩家の屋敷「雷龍楼」で、2年前、4人が一酸化炭素中毒で死亡する事件が発生した。

 死んだのは先代当主、外狩英男の未亡人・菫(すみれ)と、次男の英作・多恵子夫妻、英男の愛人の娘・薊(あざみ)。英作の娘・霞(かすみ)は、薊の姉・高森渚に引き取られ、渚の息子・穂継(ほつぐ)を兄のように慕っていた。中学校からの帰宅途中、霞は何者かに誘拐され、地下室に閉じ込められる。

 そして、穂継のスマホに、外狩家の現当主・英一郎が所持する重要書類を持ってくるようにと、正体不明の人物から連絡がきた。穂継が雷龍楼を訪れた夜、殺人事件が起こり、穂継が疑いをかけられる。

 繰り返される密室殺人の謎に挑むミステリー。 (KADOKAWA 1870円)

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