(109)春朗にはいろんな分野の絵を
のそり、偉丈夫の若手絵師が入ってきたので、京伝の部屋が手狭に感じられた。
「あんた北尾重政親分よりデカいんじゃないかい?」
蔦重が両国広小路の見世物の象を前にしたように、勝川春朗をみあげる。くるり、春朗は眼玉を回した。いかつい顔に愛嬌が満ちた。
「京伝先生に…
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