蔦屋重三郎イベントで誰よりもマニアックに!
図書館から区民会館まで本紙おすすめ4選
蔦屋重三郎を主人公にしたNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」が5日に初回放送。蔦重の世界を深く知りたくなった読者も多いのではないだろうか。おすすめの関連イベントを4つ、本紙推奨の巡り順でご紹介しよう。
まず押さえるべきは「情報、江戸を駆ける!蔦屋重三郎が生きた時代の出版文化」(東京都立中央図書館=1月24日から/無料)。実は蔦重が大河の主人公に選ばれた理由は、2025年が放送100年にあたること。同展示で蔦重の“メディア王”としての姿に触れることで、大河をより理解できるだろう。
2つ目は、「台東にぎわい観光情報展 蔦屋重三郎をご存知ですか?」(浅草文化観光センター=1月27日まで/無料)。遊郭街の本屋として出発した蔦重のゆかりの地である吉原・奥浅草の見どころが紹介される。現在開催中だが、余裕があれば、最終日に訪れるのがおすすめ。27日から5日間たっぷり聖地巡礼をすれば、2月1日に同区でオープンする「べらぼう 江戸たいとう 大河ドラマ館」(台東区民会館)にハシゴすることができ、ドラマの衣装や小道具を生で拝めてしまうのだ。
最後は、「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」(東京国立博物館=4月22日から)で締めを。蔦重は、絵師の魅力を最大限生かした浮世絵を企画・出版する力にたけていた。浮世絵黄金期を代表する喜多川歌麿「ポッピンを吹く娘」など、名作が一堂に揃う。NHKと連携して江戸の街を再現した空間も予定され、大河の世界に飛び込んでしまえるのだ。
ほかにも蔦重の関連イベントは数知れず。出版界にとって明るい1年となりそうだ。