「DJ出身」あべ静江 3歳から中学まで子役兼歌手だった
そんなキャリアがありながら、最近まで伏せていたのは、どうして?
「別に隠してたわけじゃないんですよ。説明すると長くなるから面倒だっただけ。ただレコード会社としては、地方局のDJからいきなり出てきたっていう新鮮さをアピールする作戦だったかもね。その辺のところは私には分からないけど……」
前述の通り、当時は10代のアイドル全盛時代。そのまま続けていれば、何も「DJ出身」などと遠回りしなくてもスンナリ歌手になれたろう。
しかし、あべさんが実際にたどったのは、中学で子役引退→高校・短大に進学→短大と並行してシャベリ手育成の専門学校(TTC)に通学→東海ラジオとFM愛知のDJへという道筋だ。どうして中学で引退してしまったのか。
「子供の頃から、私だけラジオやテレビに出てたので、クラスでも“浮いた存在”というのは、なんとなく感じていたのね。それにこれは中学に入ってハッキリ意識したことだけど、私、急にポーンと大人っぽくなっちゃって、ヘタをすると20歳ぐらいに見られることもあったんです。それで、“もう子役は無理だなぁ”と」