市村正親 胃がん早期発見も気をつけたい手術後のリスク

公開日: 更新日:

 また、「悪性貧血」にも注意が必要だという。体中に酸素を運ぶ赤血球が作られる際は、鉄分とビタミンBが必要に。鉄分の吸収には胃酸、ビタミンBの吸収には胃で分泌される「内因子」というタンパク質が必要になるため、胃を全摘出した場合は、ひどい貧血を起こしやすくなるのだ。

「中高年は抵抗力が弱っているうえ、『胃がない状態』に適応するまでに時間がかかります。食事の取り方や、どんな生活パターンをすると体調が悪くなるのかといった状態をしっかり見極められるまで無理は禁物です」(江田氏)

 胃の一部を残した場合は、残った胃にがんが再発する「残胃がん」に要注意だという。

 胃がんはピロリ菌による感染が大きな原因になる。60歳を越えて胃がんが見つかったということは、それだけ長い間、ピロリ菌の感染にさらされていたということで、そのことが胃がん再発リスクをアップさせる。

「ピロリ菌は、遺伝子を書き換えてがん化させます。胃がんになった高齢者は、ピロリ菌感染によって胃の細胞の遺伝子が変質している可能性が高い。手術の後、ピロリ菌をしっかり除菌しておかないと、残った胃にがんが再発する危険があります」(江田氏)

 舞台復帰のために、しっかり養生してほしい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  4. 4

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  5. 5

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  1. 6

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 7

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  3. 8

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  4. 9

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  5. 10

    女優・佐久間良子さんは86歳でも「病気ひとつないわ」 気晴らしはママ友5人と月1回の麻雀

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは