ダメ出しにスネると消え…“午後の顔”小堺一機の新人時代
レギュラーの座を射止めてからは、水曜日をメーンに出演してました。ところがプロデューサーが厳しいんですよ。
「今のギャグ、どこが面白いのか説明しろ」なんて、しょっちゅうダメ出しされてヘコんでばかり。
でもそんな言葉って、嫌われてたり、本当に箸にも棒にもかからないんだったら出てこないですよね。「叱られてるうちが花」っていいますけど、プロデューサーの心の中に「コイツ、もうひと工夫すればいいのに」とか「伸ばしてやろう」って気持ちがあったからだと思うんです。
■焼き鳥かじって「このヤロー」
もちろん、それは後になって言えることで、その時はホント惨めでしたよ。腹も立ちますしね。
スタジオが銀座にあったので、放送後、有楽町のガード下の居酒屋で焼き鳥食べながら「おまえがやってみろ、このヤロー」なんて、よくグチってましたもん。
ただ、現場には超一流の先輩たちがいるわけですよ。そしてボクみたいな素人上がりもいて、どこがウケて何がスベルのかって、両方を目の当たりにできるんですね。