きたろうが語る マネジャー募集条件に「酒好き」加えた真意
それなのに、一緒に「シティボーイズ」を旗揚げした大竹まこと、斉木しげる、それに23歳で結婚したウチのカミさんと、近くにいるのは揃いも揃って下戸というのだから、人生は不思議なもんです。俺は話しながら大勢でワイワイ飲むのが好きで、ひとり飲みってのはしない。ずっと演劇やってきたのも、打ち上げが楽しかったからだって思っちゃう。
若手時代によく通った新宿西口の思い出横丁では飲み足りなくて、当時住んでた新高円寺の1Kアパートによく仲間を連れ帰って朝まで飲み明かしたもんです。下戸のカミさんにとっちゃいい迷惑だったろうと、今になって反省してますけどね。
だからというわけでもないんですけど、地方ロケでは思い切り羽を伸ばしてしまいます。ホテルで食事するよりも、スタッフや共演者と手頃な赤提灯で地酒を飲み、郷土料理に舌鼓を打つってコースになる。店探しはマネジャーの担当なので、酒飲みならではの嗅覚が利かなきゃ務まらないですよね。募集条件に「酒好き」を加えたのは、そんな理由からなんです。
そんな役者人生を送ってきたもんだから、BS―TBSさんの「癒・笑・涙・夢 夕焼け酒場」って酒場巡りの番組をやらせてもらってるのはうってつけ。俺にピッタリだって思ってます。