ギャラよりやりたい仕事優先 内村光良に宿る強き「コント愛」
MCを務めるゴールデン番組2本の打ち切りが決定したお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良(51)。先月28日には「笑神様は突然に…」(日本テレビ系)の終了が正式に発表され、「そうだ旅(どっか)に行こう。」(テレビ東京系)も9月いっぱいでの打ち切りが決定。ゴールデンの司会番組を一気に2本も失うとなれば、内村もさぞ焦ったに違いない。が、内心はそうでもないという。どういうわけか。
「内村さんは、今のMCという立ち位置よりも本格的なコントに力を入れたいという気持ちが強いのです。芸能界的にはMCは“オイシイ”仕事ですが、カネよりもやりたい仕事を優先したかったようです」(放送作家)
内村は相方の南原清隆(50)と共に「夢で逢えたら」や「笑う犬シリーズ」など多数の本格コント番組で活躍してきた。しかし、今のテレビ業界は情報バラエティーが主流でネタ見せ番組は減少。ひな壇形式のトーク番組が定番化して「アナログなスタジオコントはもう古い」といわれて久しい。そんな中、内村自身が企画・出演するコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」(NHK)で本格的なコントに挑戦。同局のベテラン・三津谷ディレクターに扮して「ギャグはいりません、NHKなんで」と堅い演出を求める内容で「NHKは低俗になった」と批判した国会議員を揶揄したり、同局が必死になって撮影したダイオウイカを題材にしたりと“タブー”をも恐れない姿勢が評価されている。