「今が円熟の域」と評判 タモリのブレない“仕事術”とは?
「その昔、タモリが言ったところの『パセリ』という話を覚えてます。たとえば洋食を食べるとき、ハンバーグであれステーキであれ、パセリは同じ皿にチョコンと添えられています。それは、絶対に食べてもらわなくちゃ困るというわけじゃないけれども、皿になくてはならないもので、好きな人には、メーンディッシュとともに食べてもらえる。タモリ本人は『笑っていいとも!』とか、紅白の総合司会であるとか、そういう大きな番組というより、もっと趣味や特技を打ち出し、分かり合える人たちと楽しんでやっていければいいという考えなんです。そういう意味でも、今の仕事の仕方が最適なのでしょう」(山本カントク)
ドラマ主題歌も、そういう趣味や特技を楽しもうという意図があるかも知れない。早稲田大ではモダンジャズ研究会に在籍し、トランペットを演奏していた。
「新宿厚生年金会館の近くにある『J』というジャズのライブハウスで、ジャズのスキャットやラップを披露してましたよ。歌を出せること自体、うれしいんじゃないかしら」(山本カントク)
タモリは出ていないが、趣味に生きる人を取り上げる人気番組「人生の楽園」(テレビ朝日系)の主人公のようだ。