歌手・北原ミレイさん語る ヒット曲「石狩挽歌」誕生秘話

公開日: 更新日:

 もっとも、最初はレコーディングを渋ったそうだ。

「“こんな暗い曲はイヤ!”ってディレクターに突っ返したんです。だって、海猫をゴメといったり、漁師さんの半纏が筒袖だったり、もうひとつピンと来なかったんですもの。ところが、ディレクターから“アレンジしてから音を入れる。それを聞いてから決めてくれ”と説得されましてね。実際、出来上がった音源を聞いたら、素晴らしいじゃありませんか。即決でした」

 その後、レコーディングでもすったもんだがあったとか。

「礼先生、浜先生、ディレクター、音楽出版の担当者、それぞれの意見、思いが異なり、なかなかみんなが納得しない。ワタシ自身いろいろ歌い方を変えても、どうもしっくりこないんです。と、礼先生が突然、“雲の上に昇ってこい!”とおっしゃり、ああ、これはあれこれ考えず、空から下を眺めるつもりで腹をくくれって意味だと思い直して歌ったら、一発でオーケーでした」

■歌い続けることがアンチエイジング

 昭和を代表するヒット曲「石狩挽歌」の誕生秘話だ。去年11月にリリースされた、なかにし礼さんの作詞家・作家50周年を記念した4枚組アルバム「なかにし礼と75人の名歌手たち」にももちろん、「石狩挽歌」は収録されている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動