著者のコラム一覧
大杉漣

1951年、徳島生まれ。74年「転形劇場」の舞台俳優としてスタート。その後、高橋伴明監督、北野武監督作品など出演多数。実力派俳優として活躍している。4月1日公開「蜜のあわれ」で二階堂ふみとともにダブル主演。原作は室生犀星。老作家と金魚・赤子の幻想的で淫靡な恋愛をエロチックに描いている。

<第1回>ロマンポルノの現場は刺激的でした

公開日: 更新日:

 刑事からヤクザ、サラリーマン、不良中年まで幅広い役を演じたら、この人の右に出る者はいない。“300の顔を持つ男”の異名を持つ大杉漣さん(64)だ。4月1日に公開される映画「蜜のあわれ」では二階堂ふみとダブル主演。役者としての矜持を思いっきり語ってもらった。

  ◇  ◇  ◇

 僕は高橋伴明監督に誘われて、日活ロマンポルノで映画デビューしました。それまで舞台しか知りませんでしたから、映画がどのように撮影されていくのかまったくわからない。そのシステムも何もかも教えてくれたのが伴明さんでした。

 初めての現場で「映画の世界っていうのはすごく深い世界だな」と思えたし、伴明さんの懐の深さやすごく男っぽい人柄に圧倒されました。

 映画だけでなく、生きざまそのものが僕にとっては憧れというかすてきに思えましたね。

 伴明さんには新宿ゴールデン街に飲みに連れていかれた。時間を忘れて朝までずっと映画の話をしている高橋監督を、隅っこからジーッとうかがっているだけで幸せな気分になれました。助監督が監督に付いて、成長していくのを目の当たりにできた時代。舞台しか知らなかった僕がそういう映画の世界で、もうひとつの居場所を得ることができてすごくうれしかった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 2

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  3. 3

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  4. 4

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  5. 5

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  1. 6

    木村拓哉は《SMAPで一番まとも》中居正広の大炎上と年末年始特番での好印象で評価逆転

  2. 7

    中居正広9000万円女性トラブル“上納疑惑”否定できず…視聴者を置き去りにするフジテレビの大罪

  3. 8

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭

  4. 9

    中居正広が払った“法外示談金”9000万円の内訳は?…民放聞き取り調査で降板、打ち切りが濃厚に

  5. 10

    中居謝罪も“アテンド疑惑”フジテレビに苦情殺到…「会見すべき」視聴者の声に同社の回答は?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭