泣いて降板願い…円広志さん語る“パニック障害”との闘い
円さんを得体の知れない症状が襲ったのは17年前。
「テレビ局から自宅に帰ろうとクルマを走らせていると、新御堂あたりで大渋滞に巻き込まれましてね。すると、止まってるはずの車窓の景色が勝手に動くやないですか。次にバラエティー番組で座ってるだけで体がふらつき、目の前がグルグル回るようになった。いたたまれん気持ちになって、それをごまかそうと前後左右に体を揺さぶる。全身、汗ビッショリでしたわ」
こんなこともあった。
「エレベーターに乗ろうとすると、エレベーターの箱がストンと落っこちそうに思えるんです。かと思えば、トイレで用を足して水を流すと、その渦に吸い込まれるような気がする。もう、アカン。テレビ局の駐車場でマネジャーに“オレを許してくれ。責めないでくれ!”と号泣してすべての番組を降板したのは、今から16年前のことでした」
■薬服用中に飲酒して死ぬ思い
当時は個人事務所「オフィスとんで」を立ち上げて5年。自分が稼がなければ、と気負っていたと振り返る。