泣いて降板願い…円広志さん語る“パニック障害”との闘い
「原因を特定するのが大変でした。走り回った末、やっとさる医療機関のめまい科でパニック障害だとわかった。担当の先生から朝昼晩に服用する薬と発作が出た際の頓服をいただき、心底、ホッとしたのを覚えてます」
とはいえ、それですぐに完治したわけではない。
「薬を服用してるのにお酒を飲んじゃって、その相互作用に文字通り死ぬ思いをしたこともあります。でも、ある日、ひとりの医師の方に“この病気で死ぬことはありません”といわれ、目が覚めました。倒れそうで倒れない。死にそうで死なない。それがパニック障害だというんです」
テレビからは遠ざかっても、ライブだけは続けた。
「体調は悪いんだけど、♪とんでとんで……と思いっきり歌い、アンコールに応えてると、パニック障害のことは忘れてしまうんですよ。あと、テレビを降板した直後は妻に濡れ落ち葉みたいにピッタリだったのを、意識して離れるようにした。今にして思えば、そんなふうにできることを少しずつ増やしていったのが良かったんだと思います」
現在は「よ~いドン!」「よ~いドン!サンデー」(関西テレビ)、「かんさい情報ネットten.」(読売テレビ)などにレギュラー出演している。
「自分がいなくても、会社は動いていくもん。あんまりガンバり過ぎないことも必要なんです」