著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

戯作者・松崎菊也が永六輔さんに捧げる「“永七輔”語録」

公開日: 更新日:

 永六輔さんラジオ語録。

「栗せんべい売っていた老夫婦を、厚生省が栗の入っていないせんべいの製造販売は不当表示になると規制をかけたのね。これとっっってもおかしいでしょ? じゃハトサブレには鳩が入ってんのか、メロンパンにメロンが入ってんのか」

 喝采。

 わたくしは同じTBSの夕方「荒川強啓デイ・キャッチ!」で、ときどき永七輔と名乗り、永さんの言いそうな世の中の重箱の隅をつついた。

「永七輔です。政治家がお金を集める算段には、3つあるのね。まず、献金。お金をお上に差し上げる。下々からお上へ差し上げたてまつるお金。だから政治家はエバって懐へ入れていいのね。最近このエバって懐に入れるお金が減ってきてます。

 逆に上から下へ、なけなしの税金から、つまんないことに使ったら承知しないからね、と払ってやってるのが政党助成金。政治家はぺこぺこして懐へ入れます。これを政治家はありがたがらないのね。ぺこぺこするのが嫌いだから。

 3つ目が、なるべく暗いところで、ひっそりと、和菓子の箱を二重底にして、『ひとつお納めを』『おぬしも相当ワルよの、どわ、どわ、どわははは~』っていうお金。これは見つからないから、みんなやってます。

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