巨泉さんの遺影を見つめ…関口宏が弔辞に込めた反戦平和
7月12日に急性呼吸不全で亡くなった大橋巨泉さん(享年82)のお別れ会「大橋巨泉さんを偲ぶ会」が5日、都内のホテルで開かれた。親交の深かった徳光和夫(75)、小倉智昭(69)、竹下景子(62)らが出席。弔辞はソフトバンクの王貞治球団会長(76)と関口宏(73)が務めた。
関口は飾られた遺影を見つめながら「巨泉さんは『戦争はダメだ』と言っていましたね。でも、最近はそれも怪しくなってきましたね。そちらからでも大丈夫ですから言ってやってください」と語りかけていた。
反安倍路線を最後の最後まで貫いた平和主義者だった巨泉さん。この日、姿を見せた「爆笑問題」も巨泉さんが“反安倍”を貫く姿を振り返った。昨年春、太田光(51)が総理主催の「桜を見る会」に出席。ラジオにゲスト出演した巨泉が「何で行ったんだ!」と激怒すると、太田は「会おうとしない姿勢がダメなんだよ!」と反論し、収拾のつかない生放送となった。
太田は「親父とは会話がほとんどなかった。(巨泉さんは)肉親じゃない分、親父と同世代の人として、ぶつけたい疑問を全部ぶつけて大ゲンカして、貴重な存在でしたね。親父とできなかったことを巨泉さんとやれた」と感謝の言葉を口にしていた。
泉下から「戦争を知らない世代」がつくる日本をどんな気持ちで見つめているだろうか。