転落から12年 窪塚洋介ついに“ハリウッドへダイブ”の強運

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「小説の権利関係のゴタゴタがあった。この企画は走りだしては止まるの繰り返しだった」(スコセッシ監督)と吐露したように、“いわく付き”の作品としても話題を集めていた。

 撮影スケジュールの遅延により、渡辺謙(56)が降板を余儀なくされたり、台湾のロケ現場で作業員が事故で命を落としたり……。そんな不運に見舞われながらもようやく公開にこぎつけ、「配給のKADOKAWAは公開館数300を予定し、力を入れまくっている」(映画関係者)。

 期待と話題を背負った大作のオーディションを受け、農民のキチジロー役をゲットした窪塚。同役のオーディションを受けていた浅野より「すでにキチジローになり切っていた。力強く演じるだけでなく、心から演じていた。この人に決めようと思った」と、スコセッシ監督も絶賛。初の海外作品でハリウッド進出とは窪塚にもやっとツキが巡って来たか。

 さかのぼること12年前、横須賀市内の自宅マンション9階から飛び降り騒動を引き起こして以降、「映画やドラマのキャスティング候補から名前が消え、腫れ物を触るような扱いとなってしまった」(芸能関係者)。主演映画「GO」(01年)で史上最年少で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に選ばれ、個性派俳優として嘱望されていた将来をまさかのダイブで棒に振ったが、ハリウッドの大海原へ繰り出す日が来ようとは……。人生はわからないものである。

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