「原点返れ」の声…視聴率40%でも最低だった紅白の惨状
■“バラエティー歌合戦”と化した紅白
昨年大ヒットした映画「シン・ゴジラ」の企画コーナーもあったが、映画を見ていない人にとっては、「なんだ、コレ」といったところだろう。“最大の目玉”となったガッキーの恋ダンスも無理やり感があり、かわいいどころか、見ていて痛々しかった。芸能評論家の肥留間正明氏もこう憤る。
「ジャニーズとAKBグループだけで、若いメンバーが100人近くいる。大物歌手のバックで踊ったりするので、まるで“子供の大運動会”を見ているようでした。音楽番組としては、桑田佳祐やコブクロ、aiko(いずれも紅白不出場)らが出演したテレ朝『ミュージックステーション』の年末特番のほうがよっぽどまともです。“バラエティー歌合戦”と化した紅白は一度、原点に返ったほうがいい」
数字が良かったのは、裏番組に見たい番組がなかったから。今月24日で退任する籾井会長にとっては史上最低視聴率の汚名を着せられずに済んでホッとしているところだろうが、NHKは紅白について大いに再考すべきだ。