桜田淳子ライブに反対声明 紀藤正樹弁護士に理由を聞いた
7日、東京・銀座の博品館劇場で行われる「スクリーン・ミュージックの宴」の桜田淳子(58)出演に関し、全国霊感商法対策弁護士連絡会が反対声明を発表した。同会代表の紀藤弁護士に芸能界復帰に反対しなければならない理由を聞いた。
「桜田さんが現在も統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の信者であることは確かで、広告塔として被害を増長させてきました。献金で身を滅ぼしている信者が山ほどいる中、桜田さんがステージに立つことで教団が世間に認められたと思わせてしまうことが問題です」
霊感商法の被害額は、相談のあったものだけでも、桜田淳子が統一教会員であることを明かした92年から昨年までで累計800億円にものぼり、そのほとんどが統一教会。しかも、桜田が結婚した年、3年半前の一夜の復活の翌年は相談件数が増加し、桜田の露出と霊感商法被害の増加は比例している。
「桜田さんの露出が、霊感商法を増やし、献金を正当化させてしまうのです。統一教会は『これをしないと地獄で苦しむ先祖が浮かばれない』『先祖の色情因縁を清算しないと結婚できない』などと献金を勧誘し、高額商品を買わせる、つまり詐欺的、恐喝的活動を行っています。最高裁で商品の売り付けはもちろんのこと、宗教活動の根幹部分である伝道や献金勧誘ですらも違法と断罪され敗訴している。それでも教団は違法な活動をやめない、つまり『違法集団』とも評価できるのがこの教団です。たとえて言えば、桜田さんは、違法集団である暴力団の構成員と同じ立場にあり、教団をやめない限り、教団の広告塔としての芸能活動を許してはいけない存在なのです」