収録中に妊娠発覚 駆け出しの濱田マリ救った水田伸生氏の機転
■明石家さんまの主演ドラマは“宝物”
最初に抜擢していただいた「恋のバカンス」は明石家さんまさんが主演でした。私はさんまさん演じる4股男・黛勘九郎の恋人役。10代から憧れの人で極端に言えば神様みたいな存在だっただけに、共演できるだけでもすごいプレッシャーです。それに加え、ドラマの収録は右も左もわからない。そんな新人にとって、最初が水田組だったのはすごくラッキーでした。
誤解を恐れずに言いますと、「私は怖いモノなし」。本来“怖いはずのモノ”を水田さんやスタッフ、共演者の方々が優しく教えてくださり、怖いと感じることなくお芝居に打ち込めたからです。
そして、そのドラマが昨年11月の特番「誰も知らない明石家さんま」(日本テレビ系)で、さんまさんが選んだ“マイベストシーン”として挙げられたんです。勘九郎が交際していた4人の女性に問い詰められるシーンで、数々のドラマに出演されているさんまさんが1位に選んでくださった。それがうれしくて改めて「宝物をいただいたな」と思いました。
あれから丸20年。女優のきっかけをつくってくださった水田さんに心から感謝しています。