武井咲の電撃婚にみる“映画女優”と“テレビ女優”の違い
が、大きなリスクも伴う。武井は放送中の「黒革の手帖」(テレ朝系)に続き秋ドラマ、年明けのドラマとスケジュールはびっしり詰まっている。
さらに10社のCM。デキ婚は絶対にできない状況。すでに億単位の違約金が発生すると報じられ、祝福ムードからメディアも一転、シビアな話に変わった。近年のデキ婚に「プロ意識がない」とベテラン女優は嘆くだろうが、武井にすれば、女優業よりも長年の夢だった結婚を優先しただけのことだろう。
ここに映画女優とテレビ女優の違いを感じる。映画女優は明日のスターを夢見て女優の世界に飛び込み、私生活を犠牲にして芸を学び、自力で這い上がっていく世界だった。テレビ女優は、モデルやタレントとしてスタート。人気と認知度を上げて、事務所が敷いた路線に乗って女優になる。当人の実力よりも事務所のサポートによるところが大きいことから、「ゴリ押し」とヤユされるのである。
事務所としては「看板女優にさせたい」一心で仕事を次々と入れても、意思疎通がなければ、当人は「女優をさせられている」という意識に変わっても不思議はない。女優と事務所との間の冷戦が垣間見られた結婚だった。