ホッケー少年から俳優 立花裕大“生みの親”陣内孝則に感謝
そして、3年前に今の事務所を紹介してもらい、2年前の舞台「菊次郎とさき」で陣内さんと共演させていただいたのが転機になりました。初舞台だったので陣内さんが稽古で体を張っていろんな芝居をしながら役作りをしていく姿を見て、やっぱすごいなと。躊躇したりテレたりしてたらダメだとわかって、そういうのを全部捨ててはっちゃけることができた。それからはオーディションで役をとることができるようになりました。
陣内さんのいる現場はとても楽しい。話が面白くていつも盛り上げてくれるし、地方に行けば土地のおいしいものを食べに連れて行ってくれて、「遠慮しないで食え!」って言ってくれる。いい服を段ボール何箱分ももらったこともあります。
怒られることもあります。でも、怒り方が気持ちいい。ガッと怒ってあとはサッパリ。いいところは「いいな!」って言ってくれるし。僕の父親の怒り方に似ているんですよ。父親も陣内さんも、同じ福岡出身だからかもしれません。
舞台の千秋楽近くに楽屋に挨拶に行った父親に、陣内さんが「役者はかわいがってやんないと伸びないから」と言ってくれたのが心に残っています。もっと成長して、いろんな役を演じられる俳優になりたいですね。