“座間9遺体”の影響懸念も…ホラー映画「IT」の爆発ヒット
だが、蓋を開けてみれば、「オープニング3日間の興行収入は2億8000万円。初登場2位の快挙を成し遂げた。首位は同じく初登場でディズニー配給の『マイティ・ソー バトルロイヤル』ですが、こちらは『IT』の3倍強のスクリーン数。1スクリーンあたりのアベレージでは『IT』の方が上。勢いがこのまま続けば、最終興収では『マイティ・ソー』を上回る可能性もあるでしょう」(映画興行関係者)。
なぜヒットしたのか。前出の興行関係者は、「SNSを中心とした前評判がデカい」とこう続ける。
「インターネット上での予告編も含め、若い世代で『面白そう』という情報が拡散された。劇場に足を運んでいるのは10代、20代の若者が多いのですが、中高年でも楽しめる内容だと思います。80年代のテイストが満載の青春映画という要素に加え、原作者ファンも納得の出来栄えです」
本来は稼ぎ時であるはずの夏興行がパッとせず、お尻に火がついている映画会社は少なくない。今週10日には、同様に全米でヒットしたホラー「ジグソウ:ソウ・レガシー」(アスミック・エース配給)の公開が控えている。「IT」の追い風に乗ることができるか。