ラオス山岳民族と絆 原田龍二が語る「ウルルン滞在記」
時代劇やドラマから旅番組のリポーター、情報番組のMCまでこなす俳優の原田龍二さん(47)。芸能活動の大きな転機は……。
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俳優としてのデビューは1992年で、以来、足かけ8年続いた時代劇「水戸黄門」の5代目佐々木助三郎、「相棒」シリーズの陣川公平などさまざまなドラマに出演させてもらいました。そして自称“温泉俳優”というぐらいですから旅番組も楽しいのですが、仕事に対する考え方が変わったのは、95年から放映された「世界ウルルン滞在記」(TBS系)のリポーターをやってからですね。
行ったのは車が入れないような秘境ばかり。現地ガイドやコーディネーターはいるものの、言葉が通じないし、日本人どころか、テレビカメラ自体を見るのも初めての人が多いので、まず警戒心を解いてもらわなければなりません。それには僕の方から開けっ広げに素のままを見せて近づかなきゃならない。カッコつけてる場合じゃないんです。
当然、台本なし筋書きなしで体当たり。そもそも初の海外旅行が「ウルルン」で訪れたスリランカの小漁村。カツオ漁にお供したのはいいけど、大シケで死にそうになりました。でも、不思議と「二度と嫌だ」とは思わなかったですね。日本では味わうことのできない貴重な体験、一期一会の出会いがあり、最後はつらくて悲しい別れ。これがとても刺激的で、次にオファーをいただくと好奇心をかき立てられたのです。