「アイツのおかげで、ヒーローになれた。この濱口優の半分をつくった」by 濱口優
もともと、よゐこは「シュール」の代名詞だった。トガった芸風で周りを寄せつけない。「シュールなことやってるイコール俺たちはカッコいいんだ」(日本テレビ「アナザースカイ」13年11月1日)とずっと思っていた。
だが、ある時その考えが揺らいだ。今田耕司と東野幸治の番組にゲスト出演した時だ。2人から「出た、シュールくん!」「シュールなこと言って!」などとイジられ尽くしたのだ。「シュールってもしかしてカッコ悪いんちゃうか?」(同前)と思うようになった。
「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」(日本テレビ)のレギュラーになると、同期のキャイ~ンが番組でハジけているのに自分たちは目立てない。そのことに悩み、同じレギュラーの千秋や南原清隆に相談したりもした。その際、南原はよゐこを「ジョーカー」に例えた。使い方次第で武器にも弱点にもなる。けど、今はまだ「ババ」でしかないと。
そんな時に始まったのが前出の「黄金伝説」だった。相方の有野晋哉(45)は「分かるやつだけが笑えばいい。格好いい笑いをつくる、よゐこってのが理想やったけど」と前置きしつつ、「子供から大人まで家族で笑っちゃう『よゐこ』を濱口がつくってくれたから、今もまだ芸人でいられるんやと思うわ」(テレビ朝日「お願い!ランキング」11年10月24日)と感謝を述べている。
濱口はナスDによってポップに塗り替えられ、最強のジョーカーになったのだ。