デビュー秘話が話題 吉川晃司が貫くプロ根性と開拓者精神
「決められたレールの上を走るより、外れた道を行く方が世の中に問題意識を持てていいと思った。自分で言うのもなんですけど、ちょっと変わってたんです」
■喉にできた声帯ポリープが発覚
芸能プロデューサーの野島茂朗氏は言う。
「第三者になりすまして自らを売り込み、デビューにつなげた例では、80年代アイドルのひとり、伊藤麻衣子さん(現・いとうまい子)がいます。82年にミスマガジンコンテストの初代グランプリを受賞した際、発行元の講談社にたくさんハガキを送っていたことで知られています。吉川さんは高校時代、ライブハウスでアルバイトをして、『44マグナム』の楽器のセッティングを通して、ギタリストの広瀬さとしさんと知り合い、のちにバックバンドに迎えたりしている。きっかけや人脈づくり、行動力でも抜きんでていたのです」
ことしの夏には喉に声帯ポリープが見つかり、主治医から除去手術を勧められていることも明かした吉川だが、「切ると若い声になるらしいんですよ。三十何年も歌って若い声になってたまるかって思いますよね」とし、除去手術を受けないでいることを明かした。病気についても一家言あり、「今が一番、歌をうまく歌える。どこか壊れている方が、うまくなる」などと同番組で語っていた。
何歳であろうと、生き方への持論、こだわりを持っていること。それが今も変わらぬ活躍へとつながっているのだろう。