この噺家で聴き初め 評論家が厳選「落語界二つ目」成長株

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 イキのいい二つ目が群雄割拠する東京の落語界。寄席や落語会にふらりと足を運び、「これだ!」と思う落語家を探すのも、楽しみのひとつ。ここに登場する5人、聴きながらその成長を楽しみにしたい芸人だ。

 2017年の「NHK新人落語大賞」を獲得した三遊亭歌太郎(35)。競艇選手になりたかったという変わり種で、エンジンをコツコツいじる競艇選手も、古典落語というネタをひとりで稽古してしゃべる落語家も、全部自分でやるという共通項を持つ。

 NHKでは「磯の鮑」をかけたが、「居残り佐平次」や「寝床」「文七元結」など持ちネタの間口が広い。口跡のよさ同様、マスクも甘く、それでいてどこかに無頼のにおいを漂わせていて、どうにも魅力的な存在だ。狙うポジションは、「他の芸人の間に入って、実は凄いプレーをする芸人」。どんな落語会でも寄席でも、他の出演者の邪魔をせずに、自分を輝かせる。そんな芸人だ。

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