南北両極を初めて単独徒歩横断 冒険家・大場満郎さんは今
“地球のテッペンと真下を単独で歩いて制覇したい”――。こんな世界中の冒険家の夢「南北両極の単独徒歩横断」を世界で初めて成功させた日本人がいる。本日登場の大場満郎さん(65)だ。快挙を達成したのは19年前。全国紙の1面を飾り、ギネスブックにも掲載された。さて、今どうしているのか?
山形県北部、奥羽山脈で宮城県と背中合わせの最上町。大場さんと会ったのは、JR陸羽東線・最上駅から車で約10分の「アースアカデミー・大場満郎冒険学校」だった。
「オープンしたのは2001年6月。僕が『植村直己賞』を受賞した翌年で、ネーミングの通り、僕が校長です。子供たちや家族で来ていただき、ありのまんまの自然との触れ合いを通じて、自然のぬくもりや楽しさ、ある時は厳しさも学んでほしいと思っています」
スキー場のロッジに似た外観の学校は建築面積462平方メートルの2階建て。1階ロビーには05年のカナダ北極圏徒歩横断の際に使用した黄色いテント、正面奥が講堂、右手が大広間と宿泊施設。2階は写真パネルや防寒具、通信機器などがズラリと並ぶ資料室になっており、見学は無料だ。